出会いのカタチが多様化している
「SMマニアの逆援パートナーとしての出会いの場といえば、最近、SMの同好会というか、新しい種類のSMマニアの逆援サークルが増えているんですよ」と管理人さんは言う。
『SとM』の昔から、SM界には様々なサークルがあった。
この世界では有名な緊縛師たちが、緊縛ショーや撮影会、緊縛研究会などを行なうサークルだ。
マンションの一室などで、毎月、スター緊縛師たち(調教師とか縄師とも呼ばれる)が月替わりでM女を緊縛し責めるのを鑑賞したり、写真やビデオの撮影を行なう。
緊縛師たちは、それぞれ独自のSM美学。
SM哲学を持っている。会員たちはその美学・哲学の下に集まった人たちである。
この場合、調教師たちと会員たちとの間には、演者と観客という距離がある。
渡邊さんの言う新種の同好会、SMマニアの逆援サークルは、こうした緊縛師のサークルとはちよっと違う。
「SMクラブに勤めていた女性が、独立してSMマニアの逆援サークルを組織しているんです」
SMクラブから独立した女王様が、奴隷男と個人的に契約してプレイを行なう(専属奴隷と称する)。
いわばフリーの女王様だ。
しかも、出張してくれる。
女王様たちはこの専属奴隷を何人か抱えており、ときにはホテルの一室を借りて、パーテイなども行なうという。
プレイ料金などとは呼ばず、「上納金」「謝礼」などと呼んだりしているらしい。
SMクラブでもなく、かといって逆援助サイトの交際欄で見つけたプレイメイトでもないのがフリーの女王様と専属奴隷の関係だ。
奴隷男の希望によっては、私生活の中に入り込んでまで、プレイをしてくれる。
「専属奴隷の気分としては、これはビジネスではなく、女王様に奉仕しているんだということでしょう。でも、女王様にとってはどうなんでしょうね」と管理人さんは言う。
女王様にとっては、逆援関係でないフリをするのも、逆援関係のうちということだろうか。
今のところ、フリーのSM嬢というのは女王様がほとんどで、フリーのM奴隷というのは聞いたことがない。
たしかに、プレイ内容のハードさや安全面のことを考えると、フリーの奴隷はちょっと成立しにくいか。
専属奴隷、つまり客たちは、女王様がSMクラブで「育てた」客たちや、こうしたSMマニアの逆援交サークルの情報がSM専門サイトに載ったのを読んで希望してくる男たちだ。
もっとも、専属奴隷への道はそれなりに厳しいようだ。
『スーパーSM』に掲載されているフリーの女王様の手記を読むと、奴隷希望者のうち七割は、問い合せ電話の段階で断わられてしまうらしい。
とりわけ「SMを性風俗や射精産業だと勘違いしている」ような輩は女王様には相手にされない。
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2011年9月30日 | コメントは受け付けていません。 |
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